味噌汁とごはんの位置が関西では逆?その理由を徹底解説!

和食の配膳はごはんが左で、味噌汁が右。この配置が基本ですよね。しかし、実は関西では味噌汁の位置が違う場合があるんです!

大阪、京都、兵庫などの地域では、味噌汁は「左奥」に配膳する場合があります。ごはんと味噌汁が縦に並ぶ形です。なぜ味噌汁を逆の位置に置く配置になったのでしょう?

その理由は、関西の商人気質にあるのではないかと言われています。


ごはんのお茶碗と味噌汁のお椀を持ち替える際、左手を左右に動かして食べるより前後に動かした方が無駄な動きが少ないのです。

この他にも、主菜をより目立たせるため、主菜を食べやすくするためなどの理由をあげる方もいます。
関西の食文化と関東の食文化の違いについてご紹介します。



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和食の基本の配膳をおさらい!

和食の配膳は右利きの人が食べやすく、きれいに食べられるように設定されています。

1番持ち上げる頻度が高いごはんのお茶碗は左手前
2番目に手に取る頻度が高い味噌汁のお椀は右手前。
主菜は右手で箸を伸ばしやすい右奥に。

副菜は左奥、香の物の小皿は中心に配膳します。

これが和食の配膳の基本です。副菜がもう1品増える場合は奥の中央に配置します。

この辺りは料理の内容やお皿のサイズ、色などによって多少変化します。品数が少ない時は左手前にごはん、右手前に味噌汁のお椀、中央奥におかずを配膳します。

関西はなぜ左奥に味噌汁を配膳するの?

和食の基本の配膳についてご紹介しました。ではなぜ、基本のルールがあるのに関西では本来とは逆の位置に味噌汁を配膳するのでしょう?


その理由は、関西の人の商人気質にあるのではといわれています。

普段ごはんが左、味噌汁が右の配置で食べているとあまり意識しませんが、味噌汁の位置を逆にして左奥に配置した方が左手の動きが少なくなります。

汁物を大きく動かさないのでお椀をひっくり返すことも少なくなるでしょう。

また、「主菜を目立たせるため」「主菜を食べやすくするため」などの理由もあるそうです。主菜のお皿は持ち上げませんから、味噌汁を左奥に配置して主菜のお皿を手前に寄せた方が食べやすいというわけです。

このように、味噌汁の位置を逆にするのは、関西らしい合理性を追求した配置といえるのではないでしょうか。

関西の配膳は和食の基本とは違うからマナー違反?
いえいえ、そんなことはありません!

和食の配膳は食べやすく、きれいに食べられるようにするためのものですから、関西風の配膳にしたからマナー違反だなんてことはありません。どちらの配膳も食文化の1つです。



ほかにもあった!関東と関西の食文化の違い!

配膳をはじめ、関東と関西では食文化に大きな違いがあります。

有名なものは「お好み焼きは主食かごはんのおかずか」という違いです。これは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

関西圏ではお好み焼きとごはんを一緒に食べることが多いのに対して、関東ではお好み焼きはそれ単体で食べることが多いです。

それから「おでんのスジといえば牛筋か練り物か」というものもあります。関西ではスジといえば牛筋を串に刺して煮込んだものが出てきますが、関東では「スジかまぼこ」のことをさして言う言葉です。

「スジかまぼこ」とは鮫の軟骨を使った練り物です。

ほかにも、稲荷寿司は俵型か三角形か、ウナギは背開きか腹開きか、味噌は何かなど、同じ日本でも関東と関西には食文化に大きな違いがあります。



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味噌汁とごはんの位置が関西は逆の理由は?【まとめ】

関西で味噌汁が逆の位置に配膳される理由についてまとめました!

味噌汁がごはんの奥に配置される理由は、関西の人の合理性にあります。味噌汁をごはんの奥に配置した方が手に取りやすいですし、主菜も食べやすくなります。

和食の配膳の基本とは外れますが、関東風と関西風、どちらにしてもマナー違反ということはありません。

配膳をはじめとして、関東と関西の食文化は大きく異なる点がいくつもあります。お好み焼きをごはんと一緒に食べるかどうか、おでんの具の「スジ」といえば何かなど。

関東に住んでいる方も関西に住んでいる方も、たまには違う地域の食べ方にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?配膳を変えるだけでも、いつもとは違う発見があるかも!

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