海苔を食べ過ぎるとどんな症状が出るの?消化不良の原因になる?

海苔はとても身近な食品で、おにぎりや海苔巻きに欠かせないですし、お煎餅や磯辺巻きにも当たり前のように使われていますよね。

私は焼き海苔をそのままパリパリ食べるのがとても好きなのですが、食べ過ぎは良くないとも聞きます。

まず一つは、決して消化の良いものではないことです。


海苔は食物繊維の多く含まれる食品ですが、そのために消化には負荷がかかり、食べ過ぎると消化不良や胃痛、腹痛などの症状などを起こすことがあります。

また、海苔に多く含まれるヨウ素を摂り過ぎると甲状腺の働きに悪影響を及ぼすおそれがあります。

海苔の適量は、1日最大2~3枚までといわれています。

この記事では、海苔を食べ過ぎることによって起こる症状について、また適切な摂取量についても解説していきたいと思います。



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海苔を食べ過ぎるとどんな症状が起きるの?

いくら健康に良いと言われている食品でも「過ぎたるは及ばざるごとし」で食べ過ぎは良くありません。

海苔を食べ過ぎると、腹痛や下痢などの症状が出ることがあり、便秘気味の方は便秘が悪化する可能性もあります。

胃腸のトラブルの原因になるのは、海苔に含まれる不溶性食物繊維です。

また、ヨウ素の過剰摂取により甲状腺にダメージを与える危険性もあります。



食物繊維を摂り過ぎると

※おもな症状

食物繊維は消化が良くないため、摂り過ぎると胃痛、消化不良など様々な胃腸のトラブルの原因となることがあります。

体質によっては下痢や、便秘がひどくなる可能性もあります。

胃腸を整えるはずの食物繊維がトラブルを起こすというのは意外ですが、食物繊維は「水溶性」「不溶性」の2つに区別され、それぞれ性質が違います。


※胃腸トラブルが起きるのはどうして?

食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があります。

海苔に多く含まれているのは不溶性食物繊維で、主に便のかさを増やす働きがあります。一方の水溶性食物繊維は便をやわらかくする働きがあります。

海苔に多く含まれる不溶性食物繊維を摂り過ぎると、胃腸への刺激が負担となり、消化不良や下痢を引き起こすことがあります。

逆に便秘気味の方は腸のぜん動運動(食物を前に送り込む動き)が弱まっているので、不溶性食物繊維を摂り過ぎて便のかさが増えると、さらに腸が動きにくくなってしまいます。

そのため便秘の症状がひどくなる恐れがあります。



ヨウ素を摂り過ぎると

ヨウ素(ヨード)は海苔に含まれる、人間にとって大切な栄養素です。

成人の1日当たりのヨウ素摂取推奨量は男女ともに130㎍(マイクログラム)で、焼き海苔に換算すると6g相当、約2枚分です。

ヨウ素は他の海藻類にも含まれているので、ワカメや昆布など海藻類をよく食べる日本人にとっては不足することは殆どありません。

逆に摂り過ぎるリスクがあり、ヨウ素を過剰摂取することにより「甲状腺機能低下症」につながることがあります。

とはいえ、厚生労働省が定めるヨウ素の摂取上限量は3,000㎍とされており、これを焼き海苔に換算すると30~40枚にもなります。

焼き海苔を一度にこれだけの枚数食べる人もいないと思いますので、甲状腺へのダメージに直結するとは考えにくいですね。



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海苔の食べ過ぎ症状とは?【まとめ】

海苔は栄養が豊富で、積極的に食べたい食品ですが、食べ過ぎは良くありません。

まず一つが胃腸のトラブルですが、食物繊維が豊富なため摂り過ぎると胃や腸を刺激し、胃痛や腹痛、消化不良や下痢などの症状を起こすことがあります。

不溶性の食物繊維が便のかさを増やすため、便秘の方には逆に症状をひどくしてしまう恐れもあります。

また、ヨウ素が豊富に含まれているため、摂り過ぎることにより甲状腺への悪影響も心配されます。
但し、ヨウ素の最大摂取量は焼き海苔に換算すると30~40枚にもなるため、普通に食べる分なら何の影響もないと考えられています。

私たちの食卓に身近な「海苔」、適量を美味しく楽しみましょう。

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