うどんの消化時間は早いって本当?主食のそば・ご飯・パンと比較分析!

食欲がなく体調が優れない時に「消化の良い食べ物」として「うどん」を連想する方も多いでしょう。消化時間が短く、身体に負荷のかからない優しい食材として「うどん」を勧めるケースもあります。

それでは「消化時間」とは何でしょうか?

消化時間とは食べ物が胃の中に残っている時間です。


食べ物が胃の中に残っている時間が短い場合は「消化が良い」食材ですが、時間の長い場合は「消化が悪い」食材になり、別の観点からすると「腹持ちが良い」食材です。



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うどんの消化時間は早いの?

結論として、うどんは胃の中に残っている時間が短い「消化時間の早い」食材です。

うどんの原材料は、小麦粉、水、塩です。またメインの小麦粉の栄養素が「炭水化物」です。

炭水化物を分けますと、体内に吸収しエネルギーの源になる「糖質」と、消化吸収されずエネルギーにならない「食物繊維」の2つに分けられます。

うどんはこのエネルギーの源になる「糖質」を多く含む食材のため、消化時間が早く体内への吸収が早い食材になります。

さらに消化には食物繊維と脂質の量が関係すると言われております。胃の中では食物繊維と脂質はほとんど消化されません。つまり食物繊維と脂質の量が消化時間を大きく左右するのです。

うどんとそばの消化時間との比較

うどんは消化時間の早い食材と説明しましたが、同じ麺類の「そば」はどうでしょうか?うどんと同様にランチなどで手軽に食べられる食材ですが消化時間の違いはあるのでしょうか?

消化時間の比較には食物繊維と脂質の含有量が大きく関わってきます。

うどんとそばのそれぞれ100gあたりの食物繊維と脂質の量ではうどんの食物繊維は「0.8g」で脂質の量が「0.4g」です。

一方そばの食物繊維は「2.0g」で脂質の量が「1.0g」です。うどんに含まれている食物繊維と脂質の量は、そばのおよそ半分以下です。

そばには胃の中で消化しにくい食物繊維と脂質が多く含まれているため、「消化時間の遅い」食材になるのです。体調が優れない時に「そば」ではなく「うどん」を勧める理由はここにあります。

ごはん(白米)とパン、その他主食との消化時間の比較

そば以外の主食として白米、パンがあります。ここでも同様に100gあたりの食物繊維と脂質の量の違いを比較すると白米の食物繊維が「1.5g」で脂質の量は「0.3g」で、パンの食物繊維が「2.2g」で脂質の量は「3.5g」です。

白米における脂質の量はうどんとほぼ同じですが、食物繊維の量が2倍のため白米よりうどんの方が消化が良い食材と言えます。また小麦粉が「粉」に対して、白米は「粒状」の状態で摂取するので、一度胃の中で粒を溶かしてから消化のため小麦粉が原材料のパンや麺類とくらべても消化や吸収に時間が必要です。

パンに関しては原材料は同じ小麦粉になりますが、製造段階で「油」を使用するケースが多いため、脂質の量は非常に高く約9倍、食物繊維の量は約3倍です。

それ以外の主食ではパスタの食物繊維が「3.0g」で脂質の量は「0.9g」で、ラーメンの食物繊維が「2.1g」で脂質の量は「1.2g」です。

どちらの食材も原材料は「小麦粉」ですが食物繊維、脂質の量ともにうどんを大きく上回っております。またそれぞれの食材を調理をする場合「スープ」や「ソース」を使用し多くの油が含まれているため消化に時間がかかります。



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うどんの消化時間は?【まとめ】

以上がうどんと他の主食との消化時間の比較でしたがいかがだったでしょうか?

消化には胃の中で消化されない食物繊維と脂質の量が大きく関わり、量の違いによって消化時間が左右されます。

うどんは他の主食に比べて食物繊維と脂質の量が少ないことから消化時間が早く「胃に優しい」「消化の良い食べ物」として知られており、食欲のなく体調がすぐれない時に手軽に食べることのできる食材です。

一方、お米やそばはうどんに比べ消化時間の遅いため「腹持ちの良い食べ物」として食間が長くなるタイミングで摂取することがお勧めです。

もちろんその時に食べた量や調理手法によって消化時間も異なってきます。あくまでも自分の体調や状況に応じて主食を食べ分けると良いのかもしれません。

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