アップルパイの下の生地を先に焼くのはなぜ?の疑問に答えます!メリットデメリットを解説!

ザクザクの生地の上にとろみのある甘酸っぱいりんごのフィリング。更にサクサクのパイ生地を乗せたアップルパイ・・。美味しいですよね。

出来上がりを想像しながら、いざ作ってみると、型から上手く外せない。やっとの思いで型から外し、断面を見たら、下の生地がのっぺりとしていて、なんだか生焼けのような感じもする。思い描いていたザクザク、とろとろ、サクサクの食感には程遠い・・。こんな事ありませんか。


この問題、アップルパイの下の生地を先に焼くことで解決します!どうすればいいのか、ここからは、おさえておきたいアップルパイの下の生地を先に焼く理由と、生焼けを防ぐ方法、メリットとデメリットやおすすめのパイ型などをご紹介します。




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アップルパイの下の生地を先に焼くメリットとデメリット

※メリット 

・りんごの水分がしみ込みにくい

アップルパイの下の生地と、上のりんごフィリングを一緒に焼いてしまうと、焼成中にりんごの水分が生地にしみ込んでしまい、どうしても生焼けの状態になりやすくなります。

りんごの水分が染み出てしまうのは多少仕方ないことなので、水分が出ることを想定して、あらかじめ先に下の生地を焼いてしっかり土台を作っておくことで、りんごフィリングの水分が染み出ても生焼けになることを防げます。

・生地の食感の違いを楽しめる

先に下の生地を焼き、しっかりと土台を作った状態にしてからりんごフィリングを乗せて焼成することで、りんごの水分を無駄に通さないしっかりとした歯ごたえのある生地になります。

型外れも良くなり、盛り付けも美しく、食べた時のりんごフィリングと下の生地の食感の違いは格別です。


※デメリット 

・手間と時間がかかる

アップルパイはとても身近なお菓子ですが、作るのにある程度の時間がかかります。ですから何処かの工程を飛ばしたくなりがです。特に多いのが、下の生地を先に焼く作業です。

一緒に焼けたら時短になりますしつい飛ばしたくなってしまいますが、この作業をするかしないかでは出来上がりの差が全く違いますので、この工程は必ずしましょう。

出来上がった時の達成感と見た目の美しさには感動します。そして、一口食べた時の下の生地のザクザク食感と、りんごフィリングのなめらかさと、パイ生地のサクサク感は、手間と時間をかけて作ったご褒美になるはずです。


アップルパイの下の生地が生焼けになってしまう原因は?

パイ生地が焼けるまでにリンゴの水分を下の生地が吸ってしまうからです。

基本的にアップルパイの下の生地は、厚みのある生地を使います。アップルパイを焼くとき、オーブンの中の状態は底は、下からの熱源→天板→型→下の生地→フィリング→パイ生地→上からの熱源という順になります。

しかし、上からの熱だけでは下の生地まで熱が届かないため、オーブンの下からの熱が非常に大事になってきます。

また、その他の原因として、もともとのアップルフィリングの水分が多かったり、パイ生地が緩んでいたり、焼き始めの温度が低くかったり、焼き時間が短いというレシピ通りではなくアレンジしてしまうことで、失敗してしまうこともあります。


生焼けを防ぐには?

・別々に焼く

冒頭やメリットでもご紹介しているように、先に下の生地だけ焼いて生地を頑丈にしておくと生焼けを防ぐことができます。

・スポンジやクランブルなど水分の少ないものを敷く

アップルパイの下の生地とりんごフィリングの間に割いたマフィンやカステラの切れ端などのスポンジや、クランブル(クッキーを砕いたようなもの)など水分の少ないものをクッション材として敷いておくと生焼けを防ぐことが出来ます。シャリッとした微妙な食感も楽しめます。


アップルパイを上手に作るためのおすすめの型

アップルパイを作る時に型を使ますが、その種類は、ステンレス、アルミ、陶器、ブリキ、耐熱ガラスと様々。どんなタイプの型を使っていいのか分からないですよね・・。そこで、様々な種類のパイ皿の特徴をご紹介します。

まず、基本的に型の底が抜けるタイプの型を条件としておきましょう。そこが抜けるタイプの型は、焼きあがったアップルパイをとにかく簡単にお皿に移すことができます。

※おすすめの型の種類

・テフロン&シリコン(テフロンはフッ素樹脂加工と表記されています)

使い勝手◎→綺麗に剥がせますので、クッキングシートを敷いておけば、型から外す際のストレスはゼロなのでおすすめです。

フォトジェニック◎→綺麗に剥がし、形の整った状態で切り分けた時のパイの断面がとても美しく、その形を保ちやすいので、思わずシャッターを切りたくなるほどです。

熱伝導率×→フッ素で表面を加工してあるため、金属性の方が熱伝導率が高くなります。

・アルミ製

熱伝導率◎→火の通りがよく、生焼けを防ぎやすいのが特徴です。(でも下の生地は先に焼いて下さいね)
初心者向き◎→火加減を把握しきれていない初心者にはとくにおすすめです。

・ブリキ製

熱伝導率◎→油が浸み込みやすいという特徴を持っていますから、使い込むほどに油分が型になじみ、パイの型離れが良くなります。

フォトジェニック◎→こんがりとした焼き目がつきやすいため、仕上がりの美しさが特徴です。
お手入れ×→湿気で錆びやすく傷がつきやすため頻繁に使う人にはおすすめです。

・耐熱ガラス製

使い勝手◎→パイを焼くことだけに限らず、色々な料理でも使うことが出来るので、必ず1つは持っていたい型です。

フォトジェニック◎→耐熱ガラス製のパイ皿は側面がよく見えるので、アップルパイやティラミスなどのスイーツの他に、ラザニアやグラタンなどの大皿お料理も、美味しそうにお洒落に見せてくれます。

お手入れ◎→綺麗に洗ったつもりでもペタペタ残りがちなパイ皿ですが、耐熱ガラスなら洗剤とスポンジで楽に油汚れを落とせます。洗い物が楽なのは助かりますよね。

初心者向き× →金属のパイ皿と比べて、耐熱ガラスは熱伝導率に劣ります。中心部まで熱が通りきらない場合もあるため、焼き加減の見極めと調整出来るスキルが必要になります。

・陶器製

フォトジェニック◎→陶器製はなんといっても見た目デザインが特徴。お好みのお洒落なデザインが沢山あります。食卓の真ん中に置くだけでお料理が華やかになります。

初心者向き×→なかなか温まりにくいため、温度調節にある程度のスキルが必要になります。

冷めにくさ◎→なかなか温まりにくいのですが、一度温まったら保温性は非常に高く冷めにくいので、アップルパイを熱々の状態で食べられます。ぬるめの温度までに冷ましたアップルパイを、お皿に盛り付けて、アイスクリームを溶かしながら食べると、その温度差がとびきり美味しいです。

使い勝手×→パイ生地がくっ付きやすいので、パイ皿から外すのはすこし難しいのが特徴です。等分をナイフで切って、大き目のスプーンですくってお皿に盛り付けるのがベストです。大勢でワイワイ食べたい時には陶器製ですね!

・ステンレス製

使い勝手◎→調理アイテムとしてキッチンの多くあるステンレス製。錆びに強い素材なので、お手入れも簡単です。傷がついても気になりませんし、割れることはないので、私達の身近な慣れ親しんでいる使いやすいステンレス製はおすすめです。




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アップルパイの下の生地を先に焼くメリットは?【まとめ】

いかがでしたか。アップルパイの下の生地を先に焼くメリットとデメリット、生焼けになってしまう原因とそれを防ぐための方法、おすすめの型などが参考になりましたでしょうか。

サクサクとした口当たりのパイ生地の下に、とろみの中にも少しだけ歯ごたえの残るりんごのフィリング、そしてどっしりとした下の生地が特徴のアップルパイ。りんごの旬ともいえる実りの秋になるには是非とも食べたくなるお菓子です。

そんなアップルパイを自宅でも作ってみたいな、手作りしてみたいなと一度は思った事があるのではないでしょうか。

何度も挑戦して、どんどんスキルを上げていき、りんごの種類を変えてみたり、フィリングに入れるスパイスにもこだわってみましょう。

焼き具合を調節出来るようになった頃には、何度も失敗を繰り返す度に油が染み込んだ型も丁度いい使い勝手になっているはずです。


オーブンの前で、甘くてスパイスの効いたフィリングの香りをかぎながら焼き具合を見る、あの嬉しくて、ドキドキする時間は、何度経験しても忘れられない記憶になるでしょう。

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