ビーフシチューの固形ルーが余ります。保存方法・使い切り方は?

市販の固形ルーを使った料理は、美味しいし栄養も取れて手軽に作れるので、お好みの固形ルーを常備するご家庭も多いでしょう。

ところで、あなたは固形ルーの正しい保存方法を知っていますか⁈

開封済み固形ルーの余りは、【密封して冷蔵保存】、外装の箱を開けたのみであれば、【常温保存】が基本です。また、調理済みルー料理は、【常温保存厳禁】となります。後ほど詳しくお伝えします。


また、市販固形ルーの使い切り方のコツや、余りのルー料理のアレンジレシピをご紹介しちゃいます。

今回のアレンジレシピは【ビーフシチューver.】です。



スポンサーリンク



固形ルーの保存方法について

市販の固形ルーは、外側の箱を開けるとプラ製のパックが入っていて、蓋を剥がすとルーが出てきます。

中身は、板チョコのように区切られた形でパッキングされています。一度で使い切れればいいのですが、必ずしもそうとは限りませんね。量的には、1/2箱や3/4箱が丁度良いがために、毎度開封済み固形ルーが余るという方もいらっしゃるでしょう。

さて、固定ルーの適切な保存方法は次の通りです。


*未開封、外箱のみ開封…直射日光・高温多湿を避けて、常温保存。
期限⇒条件を保ち保存した場合、賞味期限は12ヶ月~18ヶ月程度。

*開封済み、未使用…密閉容器やジップ付き袋など、空気に触れない状態で冷蔵保存。
期限⇒条件を保ち保存した場合、開封より約3ヶ月程度。


市販の固形ルーが長期保存できる理由は、

①商品製造過程で加熱殺菌・密封処理をしている。
②商品内容物の水分量が極端に少ない。

大きく、この2点になります。

また、冷凍保存がより長期で保存できるかというとそうではなく、冷蔵・冷凍のどちらも“開封より約3ヶ月程度”です。使用する際の取り扱いを考えた時に、冷凍保存だと凍った状態のものを使用することとなるため、保存期間に差が無いのであれば、“密封状態で冷蔵保存”をオススメ※します。

※あくまでも、個人的見解です。

開封済み固形ルーの賞味期限から考え、月替わりで“第△▲曜日はカレー・シチューの日”なるものを設けておくと、固形ルーローテーションが出来て、上手に使い切れるかもしれませんね。フードロス対策とも言えるこの方法は、わりと取り入れやすいのでは⁈



固形ルー料理の余りの保存方法

未開封・未使用の固形ルーの保存方法は前述の通りですが、調理済みの固形ルー料理となると、もちろん常温保存は厳禁です。

保存方法のポイントは、

①大き目・平らな鍋やバット・皿を使い、出来るだけ早く温度を下げる。(入れ物ごと、氷水に浸けるのも効果的。)
②少量ずつ、密閉容器やジップ付き袋に入れ、空気に触れないようにする。
③食べる際には必ず十分な加熱をする。


*冷蔵保存
期限⇒条件を保ち保存した上、2日程度で使い切る。

*冷凍保存…冷凍する前に、具材は潰しておく。解凍後の野菜類は舌触りが悪いため。
期限⇒条件を保ち保存した上、約1ヶ月程度で使い切る。


大抵の場合、上記の条件をクリアしていれば食中毒などの危険は無いのですが、中には例外もあります。

それは、“ウェルシュ菌”です。人間や動物の体内(腸管内)、自然界(土壌・水中など)に広く存在しています。この菌の特徴は、

①熱に強く、100°Cで 1〜6時間加熱でも死滅しない。
②芽胞(がほう)を作る。

です。

ウェルシュ菌の芽胞は、加熱した食品が50°Cまで下がると発芽し、40〜45°Cで最も増殖します。この状態で人間の体内に入り込むと、腸管内でさらに芽胞が増殖し、同時に毒素(エンテロトキシン)を出し、食中毒を引き起こします。

カレーやシチューのようなドロッとした状態の料理は、加熱調理後非常に冷めにくいため、このウェルシュ菌が増殖する際に必要な条件を最も満たしているのです。

ウェルシュ菌食中毒に侵された場合、主に腹痛・下痢等の症状が出ます。発熱や嘔吐などの症状が出ることは少ないですが、高齢者や小さい子供など耐性が弱い方がこの食中毒にかかると、症状が重篤化する危険もあります。

よって、加熱や冷却・密封など、適切に取り扱い保存方法を守ることは重要な点であるといえます。



ビーフシチューのリメイクアイデアレシピ

ここからは、ビーフシチューのリメイクアイデアレシピをご紹介します。

~~ ビーフシチューアレンジレシピ ~~

*ビーフストロガノフ 

≪材料≫ 2人分
☆余りのビーフシチュー(具の野菜を潰しているもの)
・牛肉薄切り 160g
・玉ねぎ 1/2玉
・マッシュルーム 1/2P
・バター 大さじ1
・赤ワイン 大さじ3
◎水 100cc
◎ケチャップ 小さじ1
◎ウスターソース 小さじ1
◎醤油 小さじ1/2
◎砂糖 大さじ1
・ヨーグルト 大さじ1
・生クリーム 適量 ※あれば
・塩コショウ 適量

≪作り方≫
1)玉ねぎ・マッシュルームはスライスし、フライパンにバターを入れて玉ねぎ⇒マッシュルームの順で炒める。牛肉・赤ワインの順に入れ、さらに炒める。
2)◎を入れ、弱火で20~30分程度煮込む。途中、アクを取り・足し水をしながら様子をみておく。
3)☆・ヨーグルトを入れ、混ぜる。味見をして、必要であれば塩コショウを入れる。
4)ごはん(分量外)と一緒に盛り付ける。あれば、仕上げに生クリームをかける。 ⇒⇒⇒完成


*デミグラスソースのグラタン 

≪材料≫ 2人分
☆余りのビーフシチュー(具の野菜を潰しているもの)
◎トマト缶(ダイスカット) 1/2缶
◎砂糖 大さじ1
◎ケチャップ 大さじ1
◎ローリエ(ホール) 1枚 ※あれば
◎水 100㏄
・赤ワイン
・牛ひき肉 120g
・玉ねぎ 1/2玉
・ペンネマカロニ 120g
・しめじ 1/2P
・ピーマン 1個
・ナス 1本
・オリーブオイル 大さじ2
・塩コショウ
・ナチュラルチーズ 適量
・パン粉 適量
・パセリ 適量(あれば)

≪作り方≫
1)オーブンは240度の予熱セット。しめじは石づきを落としてほぐす。ピーマンは細切り。ナスは厚めの半月切りにし、水に浸けてあく抜きをする。ペンネを茹でる。
2)玉ねぎをみじん切りにし、[オリーブオイル・大さじ1]で炒める。続いて、牛ひき肉・赤ワインを入れさらに炒める。そこへ◎を入れ煮詰める。
3)1)の野菜を[オリーブオイル・大さじ1]で炒める。湯切りしたペンネを加えて、塩コショウで下味を付け全体を馴染ませる。
4)3)を耐熱皿に盛る。煮詰まった2)に☆を混ぜ、具材の上にかける。チーズ⇒パン粉の順にのせて、オーブンで4~6分程度焼く。
5)仕上げに、パセリをかける。⇒⇒⇒完成


*デミうどん

≪材料≫ 2人分
☆余りのビーフシチュー(具の野菜を潰しているもの)
◎めんつゆ 50cc
◎水 300cc
・冷凍うどん 2玉
・玉ねぎ 1/2玉

≪作り方≫
1)冷凍うどんを茹でる。玉ねぎは薄めのスライスにする。(トッピングとして使用するが、生でも炒めてもどちらでも良い。)
2)◎を沸かして、☆を入れ混ぜる。
3)うどんをどんぶりに盛り、2)をかけて、玉ねぎを乗せる。⇒⇒⇒完成



スポンサーリンク



ビーフシチューの固形ルーの余りの使い切り方【まとめ】

さて最後に、今回の記事内容をまとめてみましょう。

*未開封、外箱のみ開封…常温保存/賞味期限:12ヶ月~18ヶ月程度。
*開封済み、未使用…冷蔵保存/賞味期限:開封より約3ヶ月程度。
*“第△▲曜日はカレー・シチューの日”を導入し、上手に使い切る。
*調理済みカレー・シチュー類は、食中毒に要注意。
*ビーフシチューアレンジで、食卓を楽しく、美味しく。

これらの情報が、少しでもあなたのお役にたてれば幸いです。

最後までご覧頂き、ありがとうございました (^^♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA