生ハムは何歳から食べていいの?赤ちゃんの離乳食に使える?

イタリアンレストランや創作料理店などで、だいたい提供されているイメージの“生ハム”。食卓に出してみるとちょっとお洒落に見えたりしますよね?

そんな生ハムは“いつの間にか食べていた食材ランキング”3位くらいにはランクインしそうです。では自分が食べ始めたのは何歳からだったか?と思い返すと、正直はっきりと思い出せないのが常でしょう。


となると、逆に考えれば生ハムは何歳から食べられる?という疑問が出てきます。特に、小さいお子さんや離乳食期の赤ちゃんを抱えていらっしゃれば尚更ですよね。

生ハムは、”条件付きで“おおよそ3歳頃から食べられる”とのこと。その、生ハムの特徴や食べ方について深掘りしてみましょう。



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生ハムとは

“生ハムは、何歳から食べていいのか”を深掘りしていく前提として、まずは“生ハム”のことを知っておきましょう。ここでは、わかりやすくするために、普通のロースハムと比較してみますね。

*生ハムの特徴 ~ロースハムと生ハムを比較する~

1)作り方
・ロースハム⇒⇒⇒豚もも肉などを塩漬けにして、蒸す・煮るなどの加熱工程を経て保存性を高める。
・生ハム⇒⇒⇒豚もも肉などを塩漬けにして、乾燥・熟成・低温燻製などの工程を経て保存性を高める。

2)使い方
・ロースハム⇒⇒⇒生肉と違って加熱しているため、そのまま食べる事が出来る。また、加熱して別の食材と一緒に使うことで、ハムの旨味を引き出し活かすことが出来る。
・生ハム⇒⇒⇒薄くスライスしたものを、前菜やサラダの材料として別の材料に合わせて使用することで、生ハムの触感や味を活かすことが出来る。

3)塩分含有量
・ロースハム⇒⇒⇒2.8g/100gあたり
・生ハム⇒⇒⇒5.6g/100gあたり
・生ハム(塩分控えめ)⇒⇒⇒2.8g/100gあたり

簡単にではありますが、このようにロースハムと生ハムを比べてみました。生ハムの方が圧倒的にしょっぱいんですね(汗)この情報を踏まえて更に掘り進めていくと、今回の主旨である“生ハムは、何歳から食べられるのか?”“赤ちゃんの離乳食には使えるのか?”の答えに厚みが出てくるように思われます。



生ハムを食べる際の注意点

一度、生ハムの特徴を整理します。

・豚肉を使っている
・加熱せずに食べる
・塩分を多く含んでいる

このような特徴をもっていると、気を付けなければならないのが、《食中毒》と《塩分過剰摂取》です。“何歳から食べていい”、“大人は食べていい”ということではなく、理屈を知ることで、どんなことに注意していくべきかが見えてきます。

*注意点

1)食中毒⇒⇒⇒生ハムは加熱せずに食べることが普通です。万が一、生ハムに食中毒菌が付着し増殖していると、その汚染した生ハムを食べることで食中毒にかかってしまいます。

主な原因菌は“リステリア菌”と呼ばれるもので、動物の体内や河川水に広く潜在しています。通常は加熱によって死滅しますが、4℃以下でも生存できるという特徴があります。

感染した場合の主な症状は、【熱、嘔吐、激しい頭痛、下痢、錯乱、等】などがあげられます。これまで、日本国内での感染報告は無いものの、まれに重症化すると死亡することもある為、危険視する必要がある細菌です。

2)塩分過剰摂取⇒⇒⇒元来、肉の保存期間を長くすることを目的として、多量の塩を使用して作られたものが“生ハム“です。ですから、塩気が強い為、たくさんの量を一度に多く摂取する食材としては、あまり望ましくありません。

これに対して、

*対策

1)食中毒の対策
・保存方法は冷蔵庫内(出来ればチルド室)厳守。
・出来る限り新鮮なものを食べる。
・開封後は、なるべく早く食べきること。
・体調が芳しくないときには、食べないようにする。

2)塩分過剰摂取の対策
・小分けに盛り付けたもの食べる。おかわりはしない。
・生ハムを“味付け材料”とみて、生ハム以外の塩分を含んだドレッシングや調味料を使わない。
・湯通しして、塩気を抜く。

と、このようになります。



生ハムは何歳から与えられる?

今回の主旨であります“生ハムは何歳から食べられる?” “赤ちゃんの離乳食には使えるのか?”という疑問に対して、冒頭にもありましたが、“条件付きで、3歳頃から食べられる”と結論を述べました。この、“条件付き”というところと“赤ちゃんの離乳食として使えるか否か”を明確にしていきます。

*子供に生ハムを食べさせる場合の条件

食べさせるなら、3歳頃を目安に開始する。
・一度の食事で食べる量は、なるべく少量にする。
体調の良いときに、新鮮なものを選んで与える。
・他の素材と一緒に食べるようにし、ドレッシングなどは使用しない。

*赤ちゃんの離乳食用としての利用可不可*

離乳食を食べるような、0歳~1歳半未満の赤ちゃん・子供には、生ハムを与えないこと。噛む・呑み込む・消化・吸収、どれをとっても身体の機能が未発達の為、離乳食期には向かない食材であるからです。強調すると、塩分含有量が多いことと、食中毒に対する免疫が未発達であるという2点が、赤ちゃんには生ハムを食べさせられない大きな理由となるでしょう。



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生ハムは何歳から食べられる?【まとめ】

ここまで、生ハムは何歳から食べられるのかについて掘り下げてみました。結論としては、3歳を目安に与え始めてよい、離乳食期の赤ちゃん・子供には与えてはいけない、などのある程度はっきりとした基準は明確化されていることがわかりました。

しかし、子供・赤ちゃんを相手として考えた時に必ずついて回るのは“親・大人”の見守り・責任です。何事もそうですが、子供本人にはまだ“正しい判断”が出来る機能が備わっていません。

ゆえに、『まずは親御さん方が前述の情報を理解した上で、セーフティゾーン内にて対応していただく。』という結論に至るかと思われます。

楽しく食事をするためにも、防げる事故等は未然に防いでいきたいものです。

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