くら寿司は食品添加物を使っていない?何が無添なの?

大人気寿司チェーン「無添くら寿司」。くら寿司は食品添加物を使用していないのでしょうか。

加工品には保存料や着色料、増粘剤など食品添加物がたくさん含まれているのはお分かりかと思います。一方、新鮮な魚を扱う寿司屋では、加工品とは違い、それらの食品添加物と結びつくイメージは少ないかもしれません。


中でも消費者の心を掴む「無添くら寿司」。しかしその表記をよく見ると、「無添加」ではなく「無添」です。

似ている表現から、同じ意味だと捉えるには仕方ありません。

くら寿司の公式ホームページには「すべての食材から四大添加物を排除します。」とのスローガンがありました。

四大添加物とは、化学調味料・人工甘味料・合税着色料・人口保存料のことを指すそうです。

逆に考えると、それ以外の添加物は使用されているということです。
今回は、食品添加物とくら寿司の関係、何が無添で、実際には何が使用されているのか、またどのようにして安全性を保っているのかについてお伝えしていきたいと思います。



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実は無添加と無添は全く違う

現在のくら寿司は1977年に大阪・堺市で一般的な寿司店として創業されました。「無添」はくら寿司会社独自の用語です。

消費者には一見、すべての食品添加物がくら寿司には使用していないような錯覚に陥ってしまいますが、実はこれ「四大食品添加物」のみが対象です。つまり「化学調味料・人工甘味料・合成着色料・人口保存料」を一切使用していないことを意味しています。

しかし、これらの四大添加物には100種類以上の添加物が分類されるとしていますが、一覧は非公開となっているために他の添加物使用についてはこれ以上知ることが出来ません。

厚生労働省は「無添加である旨の表示については、消費者が誤認を生ずることのない表示が求められる」とコメントしていますが、一連の情報非公開は違法ではないと考えられています。

ではどうやって品質を保っている?

商品の安全性は、くら寿司独自の厳しい基準に則ってチェックされているそうです。

保存料の未使用から生菌数、アレルゲン、栄養成分に至る70項目以上データ管理しています。あとは、機械によるシャリ製造で衛生的で均一な仕上がりにし、人が扱う際にも手袋の着用を義務付けているそうです。


2020年から看板ロゴマークの「無添」表記がなくなった

「四大添加物を使用していなくても、くら寿司が食品添加物である既存添加物を使用していたら意味がない」「そもそも魚の切り身に人工保存料を使用することは法令で禁止されていて、他企業も同じ条件だからアピールポイントとして使用するのはおかしい」との指摘が相次ぎました。

その結果、2020年にはくら寿司の看板ロゴマークから「無添」の文字が消える事態へとなりました。

この「無添」のこだわりを推すことで、たくさんの消費者を集めましたが、今後は紛らわしい表示は出てくることがないようにしてほしいですね。



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食品添加物をくら寿司は使ってないの?【まとめ】

身近に手頃で美味しいお寿司が人気の「くら寿司」。

食品添加物がくら寿司では使用していないと一見勘違いしてしまいますが、実際には「無添加」ではなく「無添」であり、中でも四大添加物である「化学調味料・人工甘味料・合税着色料・人口保存料」の使用をしていない限定の表現であることがわかりました。

ロゴマークにも「無添」を入れていることから、多くの消費者が勘違いし、一連の騒動から2020年には「無添」表示もなくなってしまっています。

消費者を惑わすような文言が今後はなくなることを願いつつ、私たち消費者は一つでも正しい知識を身につけて企業に惑わされない、正しい選択ができるといいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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