みょうがは妊娠中でも食べられる?注意したいポイントを解説!

妊娠さんにみょうがはダメ、と聞いて「妊娠中に、みょうがは食べられる?」と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

妊娠中は特に、どんな情報もつい気になってしまいますよね。

確かに、みょうがは妊婦さんや赤ちゃんにとって、いい面も、悪い面も持ち合わせています。


といっても、赤ちゃんの生育に重大な影響を及ぼすような毒性をもっている訳ではありません。

食べ方にさえ気を付ければ、妊婦さんにも、いい効果をもたらしてくれるのがみょうがなのです!

それでは、「みょうがは妊娠中でも食べられる?」の答えを見ていきましょう。



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みょうがの悪玉説は、漢方から?

「妊婦さんにみょうがはダメ」というみょうが悪玉説が、いつ頃から言われるようになったのかは分かりませんが、少なくとも昭和の時代にはそれを信じる人も少なくなかったようです。

「妊娠中に、みょうがは食べられる?」という疑問も、この悪玉説が根拠となっています。

この「みょうが悪玉説」には、どうやら漢方が関係しているようです。


漢方(中国医学)によると、食べ物は「陽性」と「陰性」、そして「中性」のものに区別されます。

「陽性」には、たとえば、ゴボウ、ニンジン、ショウガ、玄米、味噌などが入っていて、体を温める作用があるといわれています。

反対に、「陰性」の食べ物、キュウリ、みかん、白米、そしてみょうがなどには、体を冷やす作用があるとされます。

冷えは妊婦さんにとって禁物ですから、みょうが=「陰性」=「悪玉」、というイメージが広まっていったのではないでしょうか。


しかし、現代の栄養学では、食べ方にさえ気を付ければ、妊娠中にみょうがを食べても問題はないといわれています。

それでは、みょうがを食べるときに注意したいポイントを見ていきたいと思います!



みょうがを食べると体が冷える?

食べ過ぎなければ、大丈夫

みょうがには、発汗作用、利尿作用があります。

一般的な体の仕組みからいえば、発汗や尿などによって水分が出ていけば、それと一緒に体の熱も出ていってしまうと考えることが出来ます。

このことから、みょうがは「陰性」に、つまり体を冷やす食べ物に区分されているのかも知れません。

しかし、みょうがには血行を促進したり、新陳代謝を高めてくれる成分も入っていて、単純に体を冷やす食べ物とはいえないようです。

「みょうがを食べたら体が冷える」という説には、十分な根拠がないのです。食べ過ぎにさえ注意していただければ、みょうがを食べて体が極端に冷えるということはありません。


冷え性の人でも食べられる?

普段から冷え性をお持ちの妊婦さんには気になるポイントでしょう。

みょうがが体を冷やす働きをする際には、基本的には、体の中に「余っている」熱を体外に放出します。

体にとって必要な熱は残りますから、みょうがは冷え性の方にも負担の少ない食べ物といえます。

とはいっても、やはり食べ過ぎにはご注意くださいね。


みょうがには毒性のある寄生虫がいる?

まれにですが、みょうがには毒性のある寄生虫がつくことが知られています。

寄生虫の名前を肝蛭(かんてつ)といい、これによって起こる病気を肝蛭症(かんてつしょう)といいます。主な症状は、腹痛や嘔吐、じんましん、発疹などです。

ただし、キチンと対策をすれば問題はありません

まずは、よく水で洗うこと、それでも心配な方は十分に加熱して食べることをお勧めします。この寄生虫は加熱処理によって死滅してしまうからです。



みょうがを食べると栄養の吸収が悪くなる?

みょうがには独特の苦みがありますが、これは主にシュウ酸という成分によるものです。

このシュウ酸という成分が問題なのですが、特別に毒性のあるものという訳ではありません

シュウ酸は、カルシウム、鉄分などの吸収を悪くしてしまうのです。

カルシウムや鉄分は、妊娠中には欠かせない栄養素ですから、シュウ酸の働きはやっかいです。しかし、「アク抜き」をすれば、この成分を取り除くことが出来ます。

ここで、アク抜きのポイントを簡単にまとめておきますね。


<みょうがのアク抜きのポイント>
①みょうがは、刻んでから水に浸す
②水に浸すのは、2分から3分
 *あまり長く浸すと、栄養素が溶け出してしまいます。
③ザルにあげてしっかりと水気を切る





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みょうがは妊娠中でも食べられる?【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

みょうがは妊娠中でも食べられる?という疑問についてお答えしてきました。

みょうがを食べたからといって、赤ちゃんに重大な影響を及ぼすような毒性がある訳ではありません。

その食べ方にさえ気を付ければよく、食べ過ぎると体を冷やしてしまう可能性があること、よく洗ったり加熱したりしないと寄生虫のリスクがあること、そして、アク抜きをしないとカルシウムや鉄分などの吸収が悪くなってしまうことをご紹介しました。

みょうがには、葉酸やビタミンB9など、赤ちゃんの脳や神経系を作るのに重要な栄養素も含まれています。

しっかりとポイントを押さえて、上手にみょうがを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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