クッキーは卵なしだとまずい?卵ありなしの違いとレシピをご紹介!

サクッ、ホロっとした食感と鼻に抜けるバターの風味がたまらない、あるいはどっしりとした生地とコクのある味わいの食べ応えのあるクッキー。どちらも美味しいですよね!

あれ、何枚食べたっけ?と分からなくなってしまったこともきっとあるはず。

お馴染みの長く愛される定番商品はもちろん、季節限定のものや、最近では雑穀や自然派甘味料を使用したものや、アレルギー対応のもの、有名店が監修したもの沢山出てきています。


特別な日やプレゼントのためのクッキーは私達の記憶にずっと残ることでしょう。
そんなクッキー、レシピを見ると、卵の表記があるものとないものがあります。この違いはなんなのでしょう。

クッキーは卵なしだとまずい?いいえ、とっても美味しいです!早速、卵ありなしの違い、役割、おすすめのレシピをご紹介します。


卵なしのクッキーはまずい?

卵を使わないクッキーはまずいのでは・・と思われる人もいると思います。クッキーに卵を使うものと使わないものの違いは「風味」と「食感」です。

卵を使ったクッキーは、やさしい風味と柔らかい食感が特徴で、どっしりと濃厚な味わいになります。一方、卵を使わないクッキーは、サクサク、ほろほろといった軽い食感が特徴で素朴な食感になります。

それぞれの特徴もあり個々の好みもありますから、一概にまずいというわけではありません。色んな味わいを楽しんでみると新しい発見があるのではないでしょうか。


クッキーづくりにおける卵の性質と役割&卵を使う理由

クッキー作りに卵を使用する理由は、風味や食感の他に固さの調整や生地のつなぎとしても重要な役割を担っています。卵の持つ性質や役割はどんなものがあり、クッキー作りにどのように影響するのでしょうか。見ていきましょう。

卵には「気泡性」と「乳化性」と「熱凝固性」という3つの性質があります。


気泡性【きほうせい】

気泡性とは、卵白をかき混ぜることで空気を含み、気泡(泡)ができるという現象のことを言います。気泡させた卵白に熱を加えると、抱え込んだ空気が膨張し浮き上がることで膨らんでいきます。クッキーの生地が膨らんでいく過程では、卵の気泡性に影響しています。

乳化性

乳化性とは、バターなどの油脂と、水分量の多い卵を分離しないように混ぜ合わせる作業のことを言います。クッキーを膨らんでいく過程では卵の乳化性も影響しています。

ふくらみが悪く、固いクッキーになる原因は、卵をいっぺんに入れてしまったり、混ぜ足りなかったりして上手く乳化出来なかった生地の状態のまま小麦粉を加えてしまい、ベタベタした生地の状態で焼成してしまうからなのです。

きちんと乳化させるには、卵を数回に分けて入れたり、その度によく混ぜるなどの工程が必要になります。

生地の状態を見ながら進めていく繊細で難しい作業になるのですが、これをしっかりとしないと仕上がりにとても影響が出ますから、必ずマスターしなければならない工程です。


熱凝固性

熱凝固性とは、熱を加えることで固まる性質のことを言います。この熱凝固性の性質を生かして作られるのが、ゆで卵、茶碗蒸し、卵焼き、卵豆腐などです。卵を温める温度によって様々なお料理に変身するのは、この熱凝固が関係しているためです。

卵の熱凝固性を生かして作られるお菓子は、カスタードクリーム、プリンなどが有名です。クッキーの歯ごたえは、卵の熱凝固性にあります。


卵ありと卵無なしのおすすめレシピ

卵を使うおすすめのクッキーレシピ

卵を使ったどっしとしたボリュームのあるクッキーといえば、不二家のカントリーマアムが有名です。このカントリーマアム、実は以外と簡単に出来るのです!

そこで、卵を使った簡単で覚えやすい分量で作る、おすすめのカントリーマアム再現レシピをご紹介します。

(以外と簡単!カントリーマアムの再現レシピと作り方)
材料 
バター100g
三温糖100g(三温糖は上白糖よりもさらに強い甘味があり、どっしり感がグッと増します)
卵1個
塩ひとつまみ
薄力粉200g
チョコチップ(100gくらいが目安です)
ベーキングパウダー小1/3


作り方:
1,ボールに柔らかくしたバター、三温糖をいれ、ハンドミキサーで白っぽくなるまで混ぜます。
2,卵を少しずついれ、その都度よく混ぜます。(気泡性・乳化性)
3,ふるった薄力粉、塩、ベーキングパウダー、チョコチップを入れ、さっくり混ぜ、手でひとまとまりにしたら、棒状にしラップに包んで冷蔵庫で生地が固くなるまで冷やします。
4,好みの大きさに切り分け、真ん中を少し潰します。
5,160度に予熱したオーブンで10分程焼いて完成。(熱凝固性)
焼成の温度と時間は目安ですので、ご自宅のオーブンに合わせて調節しましょう。


出来立ての熱々のカントリーマアムを頂くのもよし、冷蔵庫で冷やしたものを頂くのもよし、一旦冷やしてしっかり形を整えてから、トースターで好みの温度に温めて頂くのもよし。好みに合わせて色々な味わい方を楽しみましょう。


卵を使わないおすすめのクッキーレシピ

卵を使わないクッキーはサクッとした味わいの違いがあります。卵を使わないクッキーの最大の特徴は、卵アレルギーの方でも安心して食べられるという事です。

そこで、卵を使わない、面倒な型抜きも生地を休ませる必要もなしの、サクサク食感で美味しいおすすめのレシピをご紹介します。

(卵アレルギー対応の簡単時短で美味しいクッキーの作り方)
材料
薄力粉120g
バター(食塩不使用)60g 有塩のものでも可
砂糖40g
バニラエッセンス5振り
塩ひとつまみ


作り方:
1,耐熱ボウルにバターを入れ、ラップをふんわりかけて軽く温める(600wで約1分位が目安)
2,泡だて器で混ぜて完全に溶かしたら、砂糖、バニラエッセンス、塩を加えて混ぜる。
3,ふるった薄力粉を加え、さっくりと切るように混ぜる。
4,手でひとまとまりにしたら20cmの棒状にしラップに包んで形を整え、包丁で7~8㎜の厚さにカットしてクッキングシートを敷いた天板に並べる。
5,170度のオーブンに予熱したオーブンで焼き色がつくまで約14~15分焼く。(熱凝固性)焼成の温度と時間は目安ですので、ご自宅のオーブンに合わせて調節しましょう。

焼きたては柔らかいですがしっかり冷ますことでサックサクの食感になります!


クッキーの卵なしはまずいの?【まとめ】

いかがでしたか。クッキーは卵なしだとまずい?卵ありなしの違いとおすすめのレシピは参考になりましたか。分かったことをまとめるとこうなります。

・クッキーは卵なしだとまずい?
これは個々の好みもあり、決してまずいわけではありません。卵を使ったクッキーと使わないクッキーの違いは、風味と食感です。
卵ありのクッキーの特徴はどっしりと濃厚な風味に、卵を使わないクッキーの特徴は、軽い感じの素朴な食感になります。

・クッキーに卵を使う理由は?
風味や食感に加えて、生地を膨らませたり、固さの調整や生地の繋ぐ役割を持っているためです。
・卵の性質と役割とは?
3つあり、気泡性(熱を加えると生地が膨らんでいく)、乳化性(油脂と水分量の多い卵を分離しないように混ぜ合わせ、生地を膨らみやすくする)、熱凝固性(熱を加えることで固まる)

クッキーにはたくさんの種類があり、作り方も様々。是非、卵を使ったクッキーと卵を使わないクッキーを作り、その風味と食感の違いを楽しんでみましょう!

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