くら寿司の値上げの仕方がひどい!?なぜ受け入れられないのか考察してみた

子供から大人まで好きな人が多いお寿司。

寿司屋も色々ありますが、回転寿司は1人でも家族連れでも気軽に入れて価格も安いので皆さんも1度は行ったことがあるのではないでしょうか?

その中でも有名なのがくら寿司です。

低価格が売りのくら寿司でしたが、2022年10月からお寿司の基本価格を値上げしました。


色々な物が値上がりしている現状でくら寿司が値上げすることも仕方ないと思う人がいる中、値上げの仕方がひどいという声をあげる人も少なくありません。

そこでこの記事ではくら寿司がなぜ値上げしなくてはいけないのか、どうしてひどい値上げと言われているのか色々な目線で考察していきます。

最後まで読んでくら寿司が値上げした理由を知っていただければと思います。




スポンサーリンク




くら寿司の値上げがひどい!その理由とは

お寿司というと特別な日に食べるというイメージがありますが、くら寿司をはじめ、回転寿司は一皿110円という低価格で気軽にお寿司が食べられるので特に家族連れの強い味方でもあります。

しかしくら寿司は2022年10月に一皿110円のメニューを減らし、最低価格を一皿115円へと値上げしました。

なぜくら寿司が値上げしなくてはいけなくなってしまったのか。

原因は主に3つあります。



※国際価格の高騰

国際価格とは物を輸入したり輸出する時に決められる価格のことです。

お寿司で使われる醤油や味噌の原材料は大豆です。

大豆は約90%は他の国からの輸入物に頼っている状況です。

国際価格が高騰すると輸入する際に必要なお金が増えてしまいます。

大部分を輸入物に頼っている日本は価格が高騰しても輸入せざるを得ない状況なので、今までと同じ値段で物を売っていては利益が出なくなってしまうので値上げを強いられてしまいます。


※物流の停滞や物流費の上昇

2022年2月、ロシアとウクライナに起きた社会情勢が影響して物流が停滞してしまっていて海外の物かなかなか日本に届かない状況になっています。

寿司ネタで人気のサーモンは主にノルウェーから輸入しています。

そうするとロシアを通ることになり、物流の停滞に巻き込まれてしまいなかなか輸入することができなくなってしまいます。

早く輸入するとなると別のルートを使ったり、その分お金を払わなくてはいけなくなってしまいます。

すると今までよりも費用がかかってしまうので値上げすることで今まで出ていた利益分を補わなくてはいけなくなります。

またロシアの影響は物流費にも影響を及ぼしています。

ロシアは産油国第3位ととても大きなシェアを持っています。

ロシアが原油や天然ガスの輸入を抑制してしまうと輸入に使う車や船に必要な燃料が少なくなってしまい、燃料の価格が高くなってしまいます。

そうなると、輸入ができなくなってしまうので必然的に値上げをしないといけない状況になります。

※円安の影響

円安は極端に説明すると1ドル=100円だった為替相場が1ドル=140円になり、今まで1ドルだった物を買うのに100円で済んだのが140円に値上がりしたということを意味します。

くら寿司の寿司ネタは輸入の物を使用している場合が多いです。

そうすると今までと同じ輸入量で輸入した場合、円安だと支払う金額が今までよりも多くなってしまいます。

この状況が長く続くと100円でお寿司を提供すると利益が出なくなってしまうため、値上げせざるを得ない状況になってしまいます。

その他にも原油高による光熱費の高騰やコロナ禍における人材不足の影響による人件費の高騰など、今までよりお金がかかってしまうことで値上げせざるを得ない状況となっています。



くら寿司の値上げがひどいと言われる理由は?


くら寿司が値上げする理由を見ていると値上げせざるを得ない状況ということがよく分かりました。

しかし、なぜくら寿司の値上げがひどいと言われているのか。

色々調べて考察してみました。

くら寿司は元々一皿110円と220円の商品を提供していました。

2022年10月からは110円だった商品を115円に値上げし、220円だった商品を165円に値下げしました。

一見値下げ幅の方が大きく見えますが、調べていると実はそうでもなさそうなことがわかりました。

価格改定前、110円の商品はメニュー全体の7割を占めていましたが、改定後は115円の商品と165円の商品がほぼ同じくらいのメニュー数になりました。

単品で見るとそこまで値上げしたとは思えず、むしろ安くなったのではと思いますが、お会計をしてみると改定前と同じ皿数食べると改定後の方がかなり金額が高くなっていることがわかりました。

一見安くなったと見せかけて、蓋を開けてみたら実は値上がりしていたとお客様が気づいたら怒るのも当然ですし、ひどいと思われても仕方ありません。

2023年になると価格帯の幅も広がり、115円、120円、130円、140円、165円、180円、230円、280円、345円、400円となりあまりファミリー層向けではない価格帯も出てきたため、そこまでする必要があるのかと疑問に思うお客様も出てきたのではないかと考えられます。

利用されるお客様は様々ですが、くら寿司は安くて美味しいお寿司が食べられるという認識をされているので価格が高いお寿司が増えてくるとひどいなと思う人が出てくるのも当然だと思います。



値上げの中でもくら寿司が取り組んでいること

値上げばかりしていたらお客様が離れていくのは当然の事だと思います。

しかし値上げで苦しい状況でもくら寿司はお客様に美味しいお寿司を食べて欲しいという思いで2023年4月からくらの逸品シリーズという新たな試みを始めました。

このシリーズは各地域の漁港で水揚げされた天然の魚をその地域の各店舗で週替わりで提供するシリーズです。

普段回転寿司では目にしない魚やその地域でしか食べられない魚を食べることができるので今までくら寿司を利用していた人にとっては新たな楽しみにもなりますし、今まで利用したことがない人にとっては地元の魚を安く食べられるので行ってみようかなという気持ちになり、新たな顧客獲得にも繋がります。

またこのシリーズをきっかけに、輸入の魚だけに頼らず日本近海で捕れる魚に目を向け安くてより美味しいお寿司を食べられるように、よりよりお店作りに取り組んでいるとのことです。



スポンサーリンク



くら寿司の値上げがひどい【まとめ】


様々な物の価格が値上がりしている中でくら寿司が値上げしたことは仕方のないことだと思います。

しかし、お客様に対して明確に値上げを伝えず値上げしてしまったことはひどいと思われても仕方がありません。

ただ値上がっている中で既存のメニューの価格を上げるだけでなく、日本国内に目を向けてコスト削減や新しい試みをしてお客様に楽しんでもらおうという気持ちは素晴らしいと思います。

寿司の値上げがひどいと思った人もこの記事を読んでから考え方が改まったのではないでしょうか?

もう1度くら寿司に行って回転寿司の良さを楽しんでみて下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA