おせち料理に入っている昆布巻きの意味や由来は?作り方をご紹介

おせち料理には色々な種類の食材が使われています。

特に昆布巻きは、ほとんどのご家庭のおせち料理に入っているのではないのでしょうか。

おせち料理には欠かせない昆布巻きですが、昆布巻きの意味や由来は、ご存じですか。


おせち料理を手作りしようと考えている方は、意味や由来を知って昆布巻きを作ってみよう!と思ってもらえると幸いです。

この記事では、昆布巻きの意味や由来、昆布巻きの作り方、昆布巻きのアレンジレシピをご紹介したいと思います。



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おせち料理における昆布巻きの意味・由来

昆布は、「よろ昆布(よろこぶ)」の語呂合わせと、「養老昆布(よろこぶ)」、「子生(こぶ)」と字を当て、縁起を担ぐ食材です。

喜びのお祝いや養老を願う不老長寿、子宝成就の願いを込めておせち料理に入れられるようになりました。

昆布巻きを結ぶ大切な役割を持つかんぴょうは、細く長いため、長寿の願いが込められています。

そして、昆布巻きを「結び」、幸せや縁を結ぶといった縁起の良い意味を持ちます。

また、昆布巻きによく使われるニシンは、江戸時代頃から北海道でよく捕れていました。

想像を絶する寒さの中、人々の命を繋いできたニシンは、両親のように大切なものだったことから、語呂合わせで「二親」と書きます。

卵(数の子)の粒の多さから、子宝成就や子孫繁栄の意味も込められています。

縁起物の昆布とニシンを合わせた昆布巻きは、両親の末永い健康を願うとともに、子宝に恵まれ、子孫が続くようにという願いが込められています。



昆布巻きの作り方

基本的な昆布巻きの作り方をご紹介します。
基本的な作り方を抑えていると、アレンジの幅も広がります。

<作りやすい分量>
・昆布(乾物)  80g
・かんぴょう(乾物)  20g

(調味料)
・酒  大さじ5
・酢  小さじ1
・醤油  大さじ3
・砂糖  大さじ6
・みりん  大さじ2
・塩  適量



(作り方)

①ぬれた布巾で、昆布の両面の汚れをふく。

昆布は、5カップ(約1L)の水にくぐらせ、やわらかくなるまでしばらくつけておく。

昆布が柔らかくなったら、5~6cmの長さにそろえて切る。



②かんぴょうは、水でさっと洗い、塩もみをしておいておく。

やわらかくなったら、水で洗って水気をしぼる。

※あまりやわらかくなりすぎると、結ぶときに切れるので注意が必要



③2~3枚ずつ手前からクルクルと巻き、かんぴょうで緩めに結ぶ。

※昆布は煮込んでいると、ふやけて大きくなるのでかんぴょうはゆるめに結ぶ



④鍋に、昆布巻きの結び目を下にして並べ、①の昆布水をかぶるくらい入れる。

酒と酢を加え、弱めの中火で30分ほど煮る。



⑤竹串が通ったら、醤油の半量、砂糖を加えて15分煮る。

残りの醤油とみりんを加えて汁気がほぼなくなるまで煮詰める。

※醤油は、昆布の塩気によって濃すぎる場合があるので、調整してください



昆布巻きのアレンジ

昆布巻きには、ニシンの昆布巻き以外にも、ご家庭や地域によって様々です。

最近では、鮭や鰤などの他の魚を使った昆布巻きをおせち料理に使うことも多いようです。

鮭や鰤は、ニシンに比べて小骨が口の中に残りにくいので、お子さんでも食べやすいため人気ですね。

他にもさばやサンマなどの魚を巻いた昆布巻きもおすすめです。

また、魚の昆布巻きが苦手という方やお子さんでも食べやすいのが、牛肉や豚肉を使ったお肉の昆布巻きです。

お肉の場合は、下処理がほとんど必要ないので、煮込む時間も少なくて良いので、調理時間が短縮できます。

牛肉の薄切りや、豚肉のこま切れなどを使えば、昆布に重ねて巻くだけなので、難しくありません。

また、お野菜を使ったヘルシーな昆布巻きも最近は多く見かけます。

おせち料理には定番お野菜のごぼう、人参、干し椎茸を巻いた昆布巻きはいかがでしょうか。

特別にお野菜を買い足さなくても、同じ食材で出来るのは、うれしいですね。

他にも大根、人参、インゲンなどのお野菜を入れて彩り豊かで、めでたい昆布巻きもおすすめです。



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おせち料理の昆布巻きの意味とは?【まとめ】

この記事では、昆布巻きの意味や由来、作り方をご紹介しました。

昆布には、不老長寿の願いが、ニシンには子宝成就の願いが込められていました。

二つが合わさったニシンの昆布巻きは、とても深い願いが込められたおせち料理です。

昆布巻きは、シンプルなものから定番のニシン。

他にもお肉を使ったものや、お野菜を巻いたものまで様々です。

作り方は、中に入れる食材によって下処理が違いますが、昆布巻きを作る基本は同じです。

めでたい昆布でご自分の好きな食材を巻いて、ご家庭に合ったオリジナルの昆布巻きをおせち料理に作ってみては、いかがでしょうか。

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