保存料の体への影響って?複合的な安全調査は実は行われていない?

保存料は、食品の腐敗や変敗の原因となる微生物の増殖を抑制し、保存性を高める添加物です。似たものに殺菌剤がありますが、こちらは微生物を殺すことを目的としているため異なります。

保存料は主に「食中毒発生リスクの低減」に役立ちます。

厚生労働大臣により、一日摂取許容量を上回らないことにより、安全だという評価がされていますが、ただこうした保存料の体への影響は、ゼロではありません。この評価は、一つ一つの添加物を人間より体の小さなマウスなどの哺乳類によって調査し得られた結果から評価されたものです。


A社、B社の保存料の入った食品を組み合わせて食べるといった複合的な実験はされていません。しかし、私たちの食生活ではそれが日常に行われています。つまり、保存料の体への影響は複合的な調査をされていないために、誰もわからないというのが現状です。

それぞれの保存料の特徴や、主に使用されている食材について触れながら、今後私たちはどういった食品を口にすれば良いのか、お伝えしていきたいと思います。



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各保存料の名称と用途、使用されている食品について

保存料の体への影響は、不明なことが多いですがどのような食品に多く使用されているのかは食品表示を見て知ることが出来ます。

中でもよく使用されている、保存料についての名称と、用途、使用食品についてそれぞれ見ていきます。

安息香酸、安息香酸ナトリウム

天然の樹脂にも含まれるが、現在は化学合成されたものが使用されています。水溶性で、それぞれの微生物に対して増殖を抑える働きがあります。酸性が強い食品ほど効果が大きくなります。主に清涼飲料水、マーガリン、醤油、菓子製造用果実ペーストなどに使用されています。

プロタミン(しらこたん白抽出物)

サケの精巣(しらこ)の中にあるタンパク質を取り出したものです。微生物が増えることにより発生する「ネト」を遅らせる働きがあり、デンプン系の食品、魚肉練り製品、調味料などに使用されています。

ソルビン酸、ソルビン酸カリウム

ナナカマドという高木の未成熟果汁中に存在しています。現在は化学合成されたものを使用。抗菌力は強力ではないが、水溶性であること、カビ・酵母・細菌と幅広く効果があることが特徴です。使用対象食品には、食肉加工品、魚肉練り製品、チーズ、煮豆など様々な食品に使用されています。

プロピオン酸、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸ナトリウム

自然界にも、味噌や醤油、パン生地、チーズなどの発酵食品に含まれています。
カビ類に効果を示すが、酵母には効果を示しにくいため、パン、チーズ、洋菓子などに使用されています。

ポリリジン

放線菌という細菌の一種の培養液を精製して得られますが、カビには効果がなく、細菌や酵母に対して有効。また耐熱性があるので、特にご飯や、麺類、蒸しパンなどデンプン系の加工食品に広く使用されます。




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保存料の体への影響はあるの?【まとめ】

長期にわたり保存料摂取による体への影響は残念ながら、詳しくわからないのが現状です。

安全の調査をする実験にも、人ではなく体の小さな動物が利用されていること、他社同士の添加物を併用して摂る複合的な調査はされていないことから知り得ないのです。

誰だってこうしたよくわからないものを体に入れるのは避けたいですよね。

添加物、保存料の体への影響少しでも抑えるために、紹介した主に使用されている食品を避け、なるだけ手に取り口にする機会を減らしていくことしか出来ません。

化学合成され、大量に作り出すことができる食品は安くて家計にはありがたい存在ではありますが、長期にわたり摂取することは私たちの体へどんな影響が出るのか考えることは必要です。

品質の良い食品はそれだけ、原材料にこだわり、手間もコストもかかるため価格に反映されます。

無駄な添加物のない良い商品にかけるお金は、未来の健康な体作りへの立派な投資です。
この機会にぜひ、食生活を見直してみませんか?
最後までご覧いただきありがとうございました。

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