食品添加物の使用目的。必要なものもあれば、実は不必要なものもある?

食品添加物とは食品衛生法で、このように定義されています。

「食品の製造過程に置いて又は加工もしくは保存の目的で、食品に添加・混和・浸潤その他方法によって使用するもの」。

つまり、加工したり、保存したり、味をつけたりするときに使う調味料、保存料、着色料、甘味料などをまとめて日本では、食品添加物と呼んでいます。


食品添加物の使用目的は本来、食べ物を長持ちさせたり、形をよくしたり、色や香りをつけたり、味やした感触をよくすることです。

ただ今の目的には、低価格を求める消費者に応えるために重きを置いています。
国とメーカーは添加物の力を利用して大量生産を行い、経済を回しているのです。

その恩恵を受ける引き換えに、食品添加物を長期にわたり摂取することで起こる人体への影響を考えていくことは必要です。

本来の食品添加物の使用目的と、現在の状況とともに、対策についてお伝えしていきます。



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必要な食品添加物と、不必要な食品添加物がある

食品加工の過程で必ず必要なものと不必要なものがあります。

必要なものの代表として、豆腐作りに必要なニガリ(添加物)があります。
ニガリを使用しないとうまく固まらず、豆腐が出来ないため必要な添加物です。

一方、保存料はどうでしょうか。保存性を高めることで、遠方の方にも商品が届きやすくなったり、消費期限が伸びるので食品ロスが減ったりします。

結果、無駄な廃棄を抑えることになり環境問題にも貢献しています。

ただすぐに食べることができる人にとっては、不必要な添加物です。


使えば使うほど国と食品メーカーは喜ぶ

いちばん国や食品メーカーが恐れていることは何だと思いますか?
それはズバリ「食中毒」です。

食中毒とは、起こすもととなる細菌(さいきん)やウイルス、有毒な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出ることです。

昔は多くの人が食中毒で命を落としてきました。そうした対策を講じるためにも、化学的な添加物は誕生していきました。

本来国やメーカーの食品添加物の使用目的は、食中毒を限りなくゼロに防ぐためにも必要だったというわけです。

一方現在の食品添加物の使用目的は先ほど紹介した、食中毒予防の観点もありますが、メインは低価格、利便性を求める消費者のニーズに応えるためです。

共働き世帯も増え、簡単に調理が済む食品やカット野菜の需要が増え、本来必要ではない有害な添加物が平気で使用しています。

品質が良く高価格の売れないものではなく、品質が悪くても安価で売れる商品を多く販売することで、手間やコストの削減に成功し、多大な利益が生まれる。こうして経済を回すことで、国と食品メーカーは大喜びなわけです。

添加物だらけのものは選ばない、手にしない、口にしない

食品表示の新ルールとして、食品パッケージの原材料欄に/(スラッシュ)以降のものは食品添加物隣、原材料と添加物の区別が容易になりました。

なので、私たち消費者にできることはこの/(スラッシュ)以降の記載がより少ないもの、まるっきり記載が無いものを選び、購入すれば良いということになります。




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食品添加物の使用目的とは?【まとめ】

本来の食品添加物の使用目的は、食べ物を長持ちさせたり、形をよくしたり、色や香りをつけたり、味やした感触をよくすることです。

食品メーカーや国は、食中毒を起こさないため、そして低価格、利便性を求める私たちのために食品添加物を利用しています。結果、食生活が劇的に豊かになったことは事実です。
添加物だらけの食品がたくさんスーパーやコンビニに並ぶようになったのは、消費者がそれを求めている証拠でもあります。

そうした危険で不必要な添加物が入った食品は買わない、無添加なものを選ぶ。一人一人の意識や行動で日本の食品売り場が変化します。

ぜひ、高い買い物になるかもしれませんが、未来の健康への投資だと思って今後のお買い物を考えてくださると幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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