味噌はなぜ凍らないのか?理由と冷凍保存する時の注意点を教えます

日本の食卓に欠かせない調味料の味噌ですが、実は冷凍しても凍らないので、保存するのに冷凍保存がおすすめとされています。

でも、なぜ凍らないのか?理由が気になりますよね。


それに風味は落ちないの?と疑問もあります。

今回は、味噌が凍らない理由と、冷凍保存するといいのはなぜかをご紹介していきたいと思います。



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味噌は冷凍しても凍らない

味噌を凍らせたら、カチカチになってすくえなくなっちゃうんじゃないの?と思いますが、実は味噌は凍らないのです。

ではなぜか?理由を説明していきます。

※水分以外の成分が多いので凍らない


味噌には、塩分や糖分をはじめ、水分以外の成分がたくさん含まれています。

通常の水は、0度で凍るのに対して、水以外の成分が多く入っていると、凝固点降下という現象が起き、0度では凍らなくなります。

含まれている成分によって、凍る温度がどんどん下がっていくのです。

※味噌はマイナス30度まで凍らない

家庭用の冷蔵庫の冷凍室は、マイナス20度ほどなので、マイナス30度まで凍らない味噌は、家庭用の冷凍室で凍ることはありません。

凍らないので使いたいときにすぐ使えますし、風味も損なうことがありません。

このため、味噌の保存は、冷蔵庫でもOKですが、冷凍保存するのが一番いいとされています。

なぜ冷凍保存がいいのか

※冷凍すると発酵が止められる

味噌は、未開封の状態でも発酵が進む食品です。

そのため、時間と共にどうしても風味が落ちてしまいます。

これは、味噌に含まれている酵母菌の働きによるもので、この酵母菌は、常温の状態で最も活発に活動します。

じゃあ冷蔵庫に入れればいいんじゃないかと思いますが、冷蔵庫でも実は発酵は進んでしまいます。

冷凍してしまえば、酵母菌は休眠状態になるので、発酵が進むことがありません。

発酵が進めば風味が落ちるのを防げるため、冷凍保存がいいとされています。

※減塩味噌やだし入り味噌は冷凍保存するべき

一般的な味噌よりも塩分が少ない減塩味噌や、添加物が入っているだし入り味噌は、一般的な味噌よりも痛みが早くなります。

そのため、冷蔵保存よりも、発酵も劣化も進みにくい冷凍保存がおすすめです。

冷凍保存するときも、注意が必要

これは、冷蔵、冷凍ともに言えることですが、味噌を保存するときに重要なのが、空気に触れさせないことです。

味噌は空気に弱く、空気に触れると酸化して風味が損なわれてしまいます。

また、カビなどの原因にもなるので、スーパーなどで買ってきた味噌は、特に気をつけないといけません。

そのため、味噌を保存するときには、空気に触れさせないように密閉することがとても大事になってきます。

味噌の表面を平らにして、味噌の上にラップをピッタリと覆ってください。

そして、密閉容器の蓋をすればOKです。

容器に入って売っている味噌でも、冷蔵の場合はいいですが、冷凍するときは容器が変形してしまうことがあるので、そのまま冷凍するのではなく、冷凍用の容器に入れ替えて冷凍保存してください。

味噌をあまり使わない、1回の消費が少ない方は、冷蔵ではなくて冷凍保存することをおすすめします。

使いやすさを重視する方は、最初は少し手間ですが、使う分ごとに小分けして冷凍保存すると使うときに楽ですよ。

また、冷凍しているからといっていつまでも保存できるわけではないので、目安として、開封後1年以内には食べるようにしましょう。

味噌の解凍方法

味噌は冷凍しても固まらないので、解凍する必要がありません。

冷凍庫から取り出してそのまま使うことができるので、とっても便利ですよ。

※冷凍してあっても、ツンとした異臭がしたり、納豆のようなにおいがする、カビが生えている、など変化があるときは食べないようにしてください。

何らかの理由でちゃんと冷凍できていなかった可能性もあります。



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味噌は凍らないのはなぜ?【まとめ】

今回は、味噌がなぜ凍らないのかを紹介しました。

風味が欲しい味噌なのに、風味が落ちてしまうのは避けたいところですよね。

味噌は凍らないので、冷凍保存するのが一番良さそうですね。

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