マクドナルドの【24時間営業】はどうなったのか?

「マクドナルドに行ったのに、電気が消えてた。」とか「いつから廃止?」とか思ったことはないですか?

現在は店舗によって営業時間に違いがあり、行く前に調べておかないと途方に暮れるかもしれません。今でも店内はダメだけど、ドライブスルーは24時間やってるとかあるかもしれません。


メンテナンスで急に休業の可能性もあります。
特に夜中に行く場合は、念のため店舗に電話するのが確実です。

どうして深夜営業を廃止にしたのでしょうか?
その理由を元従業員なりに探っていこうと思います。

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マクドナルドの24時間営業はどうなったのか?メンテナンスのため

2006年に日本マクドナルド株式会社は、ドライブスルー併設店をメインに24時間営業をスタートしました。シフト調整や店内清掃や作業パターンの変更を余儀なくされ、店舗は様々な対応に追われました。

あなたはシェイクやソフトクリームを買いませんか?夏になると注文される大人気商品です。機械から冷たい乳製品が出てきます。当たり前ですが食中毒の恐れが高く、特にメンテナンスが重要になります。

かつては営業終了後に清掃を行なっていましたが、24時間になってからは営業中に清掃を行うことになりました。洗浄にある程度の時間がかかります。

私は人手が足り無くて、清掃中は店内だけでなく、ドライブスルーも含めて閉店せざるを得ない場合もありました。

皆さんに安全をお届けするため、衛生面が第一だからです。



マクドナルドの24時間営業はどうなったのか?業績悪化

2013年、業績不振に伴い社長兼CEOが原田泳幸氏からサラ・カサノバ氏に交代します。
就任後、度重なる異物混入事件がメディアで報道されることとなります。

あり得ない物だと思いましたが、お客様はそれを知る由もありません。本来そんな風に思われてはならないのです。

私の時は深夜に一時的にドライブスルー限定とし、店内清掃もしていました。日中も定期的に行っていますが、お客様には不十分と思われた可能性もあります。他店も例外ではないのでしょうか。

こういった不衛生と受け取られる状況も、減収の理由の一つかもしれません。衛生面での信用を失うことは、飲食店にとっては致命的です。マクドナルドは信頼を失墜し、更なる業績悪化を招きます。

この状況から脱却するため、カサノバ氏主導の下、大きく方針転換していきます。



マクドナルドの24時間営業はどうなったのか?人員不足と働き方改革

深夜に働きたいと思う人はいますか?

時給がとても良ければ別かもしれませんが、そうはいないでしょう。マクドナルドだけでなくコンビニの入り口にも募集の紙が貼ってあるのを見かけませんか。

深夜は本当に人手が足りません。きっとサービス業だけではないでしょう。

人数の関係で閉店状態にしてメンテナンスをしていたと書きました。でも人がいれば問題なく営業できたのです。
現在は3人体制のようですが、昔は深夜に2人集めるのも大変でした。今だって3人も集められない店舗も少なくないはずです。


最近は中小企業の後継者不足も経済に影響を及ぼしています。その原因の一つは少子化だと言われています。
この問題は国にとっても重要な問題であり、解決策として働き方改革を進めていきます。

大企業の過重労働も問題視され、極度の残業は規制する動きも出てきます。それに伴い、ライフ・ワーク・バランスを取り入れていく企業が多くなっていきました。

結果的に生活スタイルも変化し、深夜に外食をする人も減りました。
こうして24時間営業の必要性が激減し、レストランチェーン各社も見直していったのです。


マクドナルドの24時間営業はどうなったのか?お客様のための改革

カサノバ氏は3ヶ月で4割の店舗を廃止させたといわれています。不採算店舗の廃止と同時に他店舗の店内改装を行いました。思い切った事をする社長です。

次々と他企業との提携や全世代のお客様に楽しんでもらえる企画を打ち出していきます。
まずはお母様に信頼してもらうための企画をする。そしてお子様が安心して食べられる商品だと認識してもらう。

少しずつでも確実に信頼を回復していけるように。
なるほどです。ここでもマックの基本理念である「お客様を第一に行動する」が垣間見れます。

犠牲も伴ったかもしれませんが、売り上げ重視の方針だった会社がお客様重視(と店員重視)に戻った気がしました。


こうしてマクドナルドは快進撃を遂げることができました。


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マクドナルドの24時間営業はどうなったのか?【まとめ】

個人的な観点からマクドナルドが一部店舗の24時間営業を廃止するに至った原因を考察してきました。

会社の業績もさることながら、時代背景にも大きく左右されています。もちろん原因は一つではないでしょう。コスト削減・防犯面の考慮など様々な問題があり、やむを得ず短縮した店舗もあるもしれません。

しかし廃止したことでお客様に安心と安全をお届けし、より楽しい空間を提供できるようになったのではないでしょうか。

推測に過ぎないですが、会社の存続にも関わる必要な措置だったと感じました。
偏った見方ではありますが、少しでも一部廃止にご理解いただければ嬉しく思います。

マクドナルドは、皆さまに信頼される会社に成長したでしょうか?ぜひ採点を付けてほしいです。
24時間に頼らなくても、ずっと愛してもらえる会社でいてほしいです。

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